正殿神事
奉仕者一同服装を整えて正宮に参進、拝殿で修祓を受けた後正殿所定の座に着座し、イハオミより神矢を祭員に渡して中陣に供え、献饌、宮司祝詞奏上、玉串奉奠、金幣拝戴、撤饌の後、宮司よりイハオミに神矢を手渡す。そして一拝の後、先導神官に従い宮司以下艮御崎より外陣の四御崎を巡拝のあと矢置岩前に参進する。
矢置岩前神事次第
一、一同所定の座に着く。
一、宮司 中央に進み一拝(諸員自座列拝)
一、禰宜 イハオミより神矢を受取り、装束の袖にて羽扱(はしごぎ)の後、宮司に渡す。
一、宮司 神矢を受取り岩上に並べる。
一、ヤオオメ・アハオメ イハオミの呼出しに応え軍弓を捧げて中央に進み、宮司に手渡す。
一、宮司 軍弓を岩に立て掛け、天下泰平・国家安泰・氏子安全・五穀豊穣の旨を奏して御拝。三拝三拍手を三回し一拝す(諸員列拝)。
一、各オミ イハオミの呼出しに応え、順次宮司より神矢を受け所定の場所に至り各方位に射放つ。
一、宮司 岩上の残一矢をイハオミに手渡し軍弓をヤオオメ・アハオメに返す。
一、全員射矢後、一同列立、宮司に順じ矢置岩に向かって一礼。
一、一同 先導神官に従い退下。
この矢立神事は艮巽坤乾(北東・南東・南西・北西)に神矢を射て鬼神の侵入を防ぐ四方祓神事に、当社に伝わる桃太郎の鬼退治(吉備津彦命の温羅退治)の神話を重ねて由来した神事であります。